寺子屋ゆず教室長の言語聴覚士西村千織が、YouTubeで「音読が苦手なお子さんへの関わり方」についてのご質問にお答えしました!

お子さんの音読に苦手意識はありませんか?

今回は、寺子屋ゆず教室長言語聴覚士西村千織が発信している「こども発達LABO.」のYouTube動画を解説し、音読が苦手なお子さんへの関わり方について詳しく紹介します。

発達特性のあるお子さんにとって、音読は「文字を目で追う」「正しく発音する」「文章の意味を理解する」など、複数のスキルを同時に使う必要があり、負担が大きくなりがちです。

そこで、音読の苦手意識を減らすためのコツを解説したYouTube動画をもとに、具体的な対応策をお伝えします!

音読の宿題、どこまでやるべき?

「宿題は全部やるべき?」という疑問を持つ保護者の方も多いですが、実は量よりも質を重視することが重要 です。

宿題は、学んだことを繰り返し行うことで定着させるのが目的です。そのため、全てをこなすことよりも 大事な部分をしっかり理解することの方が効果的なのです。

例えば、算数の宿題も間違えた問題を重点的に解く方が効果的 であるように、音読も全部読むことよりも、意味を理解しながら読むことが大切です。

また、音読の目的は「読むことに慣れること」と「内容を理解すること」の2つです。そのため、6ページを一気に読むよりも、1ページでもしっかり理解しながら読む方が効果的です。

音読が苦手な子どもに合わせた対応策

音読が苦手なお子さんには、主に以下の3つのタイプがあります。

1. スムーズに読めないタイプ

このタイプのお子さんは、文字を目で追うのが苦手だったり、読むリズムをつかみにくかったりします。

対応策

  • 文章を短く区切って読む
  • 一緒に声を出して読む
  • 指でなぞりながら読む

2. 内容を理解できないタイプ

読むことに集中しすぎて、意味を考える余裕がなくなってしまうお子さんもいます。

対応策

  • 読む前に「どんな話だと思う?」と予想させる
  • 一文ごとに内容を確認する
  • 重要な言葉に線を引きながら読む

3. 読み飛ばし・勝手に言い換えるタイプ

早く終わらせようとして、細かい部分を見落としてしまうお子さんもいます。

対応策

  • 指でなぞりながら読む
  • 一行ずつ紙で隠しながら読む
  • 短い文を区切って読む習慣をつける

お子さんの特性に合わせて、このような対応策を取り入れることで、音読の苦手意識を減らし、スムーズに学習を進めることができます。

疲れている時の音読はどうする?

学校で一日頑張った後に、家に帰ってからたくさんの宿題をするのは、特に発達特性を持つお子さんにとって大きな負担になります。そのため、 疲れている日は無理をせず、柔軟に対応することが大切 です。

疲れている時の対応策

  • 宿題を 分割して行う(夕方に少し、夜に少しなど)
  • 翌日に持ち越す(無理をせず、翌日に回す)
  • 聞くだけの日を作る(保護者が読んであげて、聞くだけでもOK)

このように、お子さんの状態に合わせた対応をすることで、無理なく学習を継続することができます。

【まとめ】音読のコツと柔軟な対応が鍵!

  1. 宿題は全部やるよりも、大事な部分をしっかりやる
  2. 音読は1ページでもOK。工夫して取り組む
  3. 疲れている時は柔軟に対応する(聞くだけでもOK)
  4. 保護者が宿題を調整するのは問題なし。先生と相談しながら進める

お子さんの特性に合わせた音読の工夫を取り入れ、無理なく楽しく学習を進めましょう!

発達特性児の学習をサポート!寺子屋ゆずの学習サポート

寺子屋ゆずでは、発達特性に合わせた学習サポートを行っています。

体験授業ではお子さんの発達特性についても、言語聴覚士が医学的視点から評価を行います。

また、保護者の方のお悩みも伺いながら、お子さんの学習のつまずきを分析し、お子さんにあった学習方法をご提案しています。ご関心をお持ちの方は、一度寺子屋ゆずの無料体験授業にお越しください。

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【発達特性のある子の宿題問題!】音読が苦手なお子さんに対するタイプ別の関り方