
こんにちは。こども発達LABO.理学療法士の西村猛です。
お子さんが勉強しているとき、姿勢を気にしたことはありますか?
「集中できない」「すぐ疲れる」「字が乱れる」といった学習の悩みは、もしかすると姿勢の崩れが原因かもしれません。
意外と見落としがちですが、正しい姿勢は学習の基盤となる重要な要素です。姿勢が学習に与える影響について、一緒に考えてみましょう。
集中力の低下
姿勢が悪いと、体が不安定になり、余計なエネルギーを使ってしまいます。
本来、学習に向けるべき注意力が姿勢の維持に奪われることで、集中力が続かず、授業中や宿題に取り組む時間も短くなってしまいます。
長時間座っていられない、すぐに動いてしまうといった行動の背景には、姿勢の問題が関係していることも少なくありません。
視線のブレ
勉強中に背中を丸めたり、頬杖をついたりしていませんか?
このような姿勢では、目とノートや黒板との距離が一定せず、ピントの調整が頻繁に必要になります。
視線が安定しないことで、黒板の文字が見えにくくなったり、ノートの字が読みにくくなったりするため、学習の負担が大きくなります。その結果、理解が追いつかず、学習が苦手に感じるようになることもあります。
手先の不器用さ
正しい姿勢を保つことは、手や指の動きにも影響を与えます。
姿勢が崩れると、腕や手に余計な力が入ってしまい、鉛筆をうまく持てなくなったり、文字が乱れたりすることがあります。
字を書くことに苦手意識を持ってしまうと、学習全体へのモチベーションが低下してしまうことも考えられます。
「字が汚い」「書くのが遅い」といったお悩みがある場合、姿勢を見直すことで改善することがあります。
呼吸の浅さ
姿勢が悪いと、肺が圧迫され、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅いと酸素の供給量が減少し、脳の働きが鈍くなるため、ぼんやりしやすくなったり、眠気を感じやすくなったりします。深い呼吸ができる状態を保つことで、脳に十分な酸素を送り、学習に必要な集中力を維持しやすくなります。
疲れやすさ
良い姿勢は、体に無理のないバランスの取れた状態です。
しかし、姿勢が崩れると特定の筋肉に負担がかかり、短時間で疲れやすくなってしまいます。
勉強の途中で「疲れた」と言って横になってしまうことが多い場合は、姿勢が影響しているかもしれません。
正しい姿勢を保つことで、学習の持続力を高めることができます。
まとめ
学習の悩みがあるとき、つい「集中力がない」「やる気がない」と考えてしまいがちですが、実は姿勢が原因となっていることもあります。
お子さんが勉強している姿を、改めてチェックしてみてください。背中が丸まっていないか、机や椅子の高さが合っているか、手元が不安定になっていないか。
ちょっとした姿勢の見直しが、学習の効率を大きく変えるかもしれません。一度、お子さんの姿勢をチェックしてみましょう!