こんにちは。寺子屋ゆず言語聴覚士の西村千織です。
学習障害を持つお子さんへの対応には、保護者の方の「我が子への理解」と「関わり方の工夫」が大切になります。
また、適切なアプローチを通じてお子さんの成長をサポートすることで、自己肯定感を育むことができます。
ここでは、家庭で実践できる具体的な対応方法をご紹介します。
学習障害に対する基本的な理解
学習障害には様々な種類があり、それぞれの特性に応じたアプローチが必要です。
たとえば、ディスレクシア(読み書きの障害)やディスグラフィア(書字の障害)、ディスカリキュリア(計算の障害)などが挙げられます。
お子さんがどのような分野で難しさを感じているかを理解することで、効果的なサポートが可能です。
学習障害に関する正しい理解は、適切な学習支援の第一歩になります。
保護者の方のお子さんへの関わり方のコツ
お子さんの学びを支援する上で、まず大切にしたいのが「子どもの良さに目を向けること」です。
お子さんが得意とすることや強みに注目し、それを伸ばしていくことが、自己肯定感の向上につながります。
たとえば、記憶力が良い、絵が得意、体を使った活動に興味があるなどのポイントを見つけ出し、それをサポートの土台にしましょう。
お子さんの「できること」が増えると、学びへの意欲も高まります。
学習を進める上での最大の目的は、お子さんが「楽しい」と感じることです。
課題をクリアすること自体が目標ではなく、学びを通じて自分の成長を楽しむことが何よりも大切です。
楽しさを感じると、自然と挑戦への意欲も高まります。
「どのように学ぶと楽しいのか?」という視点でサポートや声掛けを考えてみてください。
楽しさの中で学べる環境があることで、お子さんは安心して学習に取り組むことができるようになります。
日常生活でのサポート方法
学びのサポートには、日常生活の中で楽しみながら取り組める方法が効果的です。
例えば、楽しく学べる教育アプリや、手を使って学べるゲームなどが役立ちます。
また、少しの成功を一緒に喜び、褒めることも忘れないようにしましょう。
小さなステップの達成が、自信と喜びにつながります。
学校との連携方法
家庭だけでなく、学校や専門家との協力も、お子さんの成長にとって重要です。
学校の先生とお子さんの学習進度やサポート方法について定期的に情報を共有することで、一貫した支援が可能になります。
また、公費療育事業の一つである「保育所等訪問支援事業」を活用することで、学校との連携がさらに強化されます。
この事業は、お子さんのニーズに合わせて、学校などに専門スタッフが訪問し、お子さんのより快適な学習環境作りなどについて、学校の先生と一緒に考えるものです。
受給者証をお持ちの方は、この保育所等訪問支援事業を活用することも検討してみましょう。
学校や家庭だけでなく、専門的な支援が加わることで、より充実したサポート環境が整います。
保護者の方の心の安定が、お子さんの前向きな姿勢につながる
お子さんだけでなく、お子さんと日々向き合っている保護者の方も、多くの不安やストレスを感じることがあるでしょう。
保護者の方の気持ちの安定は、必ずと言っていいほどお子さんに伝播します。
そのため、まずは保護者の方が少しでも不安を軽減することができるために、相談場所や思いを吐露できる場所を持っておくことが大切です。
また、保護者の方が「自分の人生を楽しむ」ことも大切だと考えます。
例えばお母さんの楽しそうな顔は、お子さんにとっての安心につながるからです。
寺子屋ゆずでは、単に学習を教える教室ではなく、保護者支援も学習支援の中の大切な一つであるという考え方のもと、保護者の方とのコミュニケーションや悩み相談などのサポートに力を入れています。
まとめ
お子さんへのサポートにおけるポイントは、①まずは「得意なこと」「できること」を見つけてあげること、②お子さんが学びの楽しさを感じられるようにすること、です。
そして、③保護者の方の心が安定していること(不安はあるけれど、今を楽しむこと)が何より大切です。
これらの関わりを行っていくことで、お子さんは自分に自信を持ち、前向きに学ぶことを楽しめるようになっていくでしょう。
長所を伸ばし、楽しさを感じながら学ぶ環境づくりを一緒に進めていきましょう。
寺子屋ゆずは、単に勉強を教えるだけの塾でなく、お子さんが自分に自信を持ち、そして子育ての楽しさや面白さを感じていただけることを目標にしています。
お子さんの「分かった!」を一つでも増やしていくために。
保護者の方が「子育てって、楽しい」と感じていただけるために。
私たちは、伴走者として、いつでもお子さんと保護者の方の味方でいます。