こんにちは。寺子屋ゆず代表、言語聴覚士の西村千織です。
学習障害(Learning Disabilities, LD)は、お子さんが特定の学習領域で困難を抱える状態を指します。
知的能力や教育環境が適切であるにもかかわらず、読み書きや計算などの特定のスキルで著しい難しさを経験することがあります。
今回の記事では、代表的な学習障害の種類のご紹介と、学習障害のあるお子さんに対する寺子屋ゆずのサポート体制について分かりやすく説明します。
学習障害の種類
1. 読字障害(ディスレクシア)
読字障害は、文字を読むことや読む速度、正確さに困難を伴う障害です。以下のような特徴が見られます。
- 文字や単語を正確に読むのが難しい
- 読む速度が遅い
- 読んだ内容を理解するのが難しい
- 綴りのミスが多い
2. 書字障害(ディスグラフィア)
書字障害は、文字を書くことや書く速度、正確さに困難を伴う障害です。
- 文字を正確に書くのが難しい
- 書く速度が遅い
- 文章の構成や文法に問題がある
- 文字が乱雑で読みづらい
3. 算数障害(ディスカリキュリア)
算数障害は、数学的な計算や概念の理解に困難を伴う障害です。
- 基本的な計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)が難しい
- 数の概念を理解するのが難しい
- 数字や数式の順序を覚えるのが難しい
- 時間やお金の管理が難しい
4. 非言語学習障害(NLD)
非言語学習障害は、言語以外の学習に困難を伴う障害です。
- 視覚的な情報の処理が難しい
- 手先の動きや空間認識が困難
- 社会的な状況や非言語的なコミュニケーションの理解が難しい
- 組織化や計画立てが苦手
お子さんによっては、これらの障害が複数あることも多く、一人ひとりで困りごとが違います。
そのため、お子さんの現状をしっかりと評価を行うことで、取り組むべき課題が見えてきます。
反対に「とりあえず勉強しなさい」という流れで勉強をさせても、学習障害のあるお子さんにとっては、「合っていない勉強方法」であることも多く、「時間を掛けている割には効果が出ない」といったことがあります。
学習障害のあるお子さんの学習方法は「つまずいている部分を見つける」→「つまずきをクリアするための学習方法を考える」→「モチベーションが下がらないようにしながらつまずきを改善させていく」といった指導が重要になります。
「詰め込み式の学習方法」ではうまくいかないことが多々あるため、個別授業であることが原則となります。
寺子屋ゆずのサポート体制
寺子屋ゆずは学習障害のあるお子さんに対して、学習障害や発達障害に詳しい言語聴覚士と特性のあるお子さんへの指導経験が豊富な講師が、お子さんの学びにおいての課題(特性)をしっかりと評価し、一人ひとりのニーズに合わせた個別指導プログラムを構築し、自己肯定感を低下させないような声掛けやモチベーションを高める声掛けを行いながら、お子さんの学習課題をクリアしていくための授業を行っています。
寺子屋ゆずのサポート体制は、以下のとおりです。
- 専門的な評価:
言語聴覚士と講師が、お子さんの学習スタイルと困難点を評価し、最適な学習プランを策定します。 - 個別指導プログラム:
お子さんのペースに合わせた個別指導を行い、読み書きや算数の基礎をしっかりとサポートします。 - 心理的サポート:
お子さんが自信を持って学習できるよう、心理的な支援も行っています。自己肯定感を高めることで、学習意欲を引き出します。 - 保護者向けサポート:
保護者の皆様にも、学習障害についての理解を深めていただくため、お子さんの学習課題やご家庭でもできることなどについて、お伝えしています。
お子さんの学習障害に対する理解と適切な支援が、お子さんの将来を大きく左右します。
「寺子屋ゆず」では、お子さん一人ひとりに最適な学習環境を提供し、学びの楽しさを取り戻すお手伝いをしています。
「頑張らなくてもできる」には、理由があります。
楽しみながら学習成果を出すことができたなら、お子さんだけでなく、保護者の方にとっても楽しい毎日につながるものと考えています。
現在寺子屋ゆずでは、無料体験授業(言語聴覚士によるお子さんの特性評価と講師による寺子屋ゆずでの勉強体験)を行っています。
体験授業を受けたからといって、無理に通塾をお勧めすることはありませんので、安心してご来所ください(体験後、一旦お家に持ち帰っていただいて、お子さんと「どうする?」と相談していただいて大丈夫です)。