「できない」はやり方のせいかも?子どもに合った“学び方”の見つけ方

こんにちは。言語聴覚士の西村千織です。

「うちの子、どうしてこんなに勉強が苦手なんだろう?」

そんな悩みを抱える保護者の方に向けて、この記事では、発達特性と“学び方”の関係に注目しながら、子どもの学びを支えるヒントをお伝えします。

「できない」の裏側には、努力とは違う理由がある

子どもが学習でつまずいたとき、「集中力がない」「ちゃんと取り組んでいない」と考えてしまうのは自然なことです。

でも実は、その“できない”の背景には、学習方法そのものが合っていないというケースが多いのです。


たとえば、「漢字がどうしても覚えられない」という場合。

それは努力不足ではなく、文字の形を脳内でうまく処理できない“視覚認知の弱さ”が影響している可能性があります。

九九を覚えられない子も、耳からの情報処理が苦手で「聞いて覚える」が向いていないということもあります。

子どもなりの「得意なやり方」に気づいてあげましょう

一つの事例をご紹介します。

ある男の子は、音読がとても苦手でした。でもゲームの説明書やセリフは一度読んだだけで覚えていました。

その子のお母さんは「じゃあ、漢字もゲームのキャラの名前を例文にしたらどうかな?」と工夫しました。すると、スラスラと覚えるようになったのです。


このように、「できる方法」はすでに子どもの中にあることが多いのです。

それに気づいてあげることで、学びのスイッチが入る瞬間があります。

自信は、“小さなできた”の積み重ねから生まれます

大きな成功体験で自信がつくと思われがちですが、本当に心を育てるのは、毎日の中の「小さなできた!」の積み重ねです。

・プリントを1枚やりきれた

・ノートに自分で日付を書けた

・1行だけでも教科書を読めた

こうした経験が、「自分にもできるかもしれない」という感覚=自己有能感を育て、次の一歩への意欲になります。

学び方を見直すことで、子どもは変わる

学校や一般的な塾では、正解へ向かう“平均的な道筋(やり方)”が重視されます。でも、お子さんにとっては、そのルートそのものが合っていないこともあるのです。

だからこそ大切なのは、その子に合った“学びの順番”や“方法”を見つけること。

「どんなときに笑顔になる?」「どんな声かけだとやる気が出る?」

そんな視点で見つめ直すことで、お子さんの学び方が見えてくることもあります。

「できない」のではなく、「まだ見つかっていない」だけ

お子さんが勉強を苦手に感じているのは、単にやり方が合っていないだけかもしれません。

だとすると、できないのではなく、「お子さんにあったやり方が見つかっていないだけ」です。


反対に言うと、やり方が見つかれば、「お子さんのペースで伸ばしていくことができる」ことにつながります。

大事なのは、できない問題を繰り返し解かせることではなく、うまくいく方法を見つけてあげることです。


寺子屋ゆずでは、つまずきの原因を探すことで、お子さんに合った「やり方」を見つけていくことを大切にしています。